梅宮辰夫さんが、長い闘病の末 亡くなった。81歳。
合掌。
「男くさい俳優」がもういなくなった感じがします。
とっても寂しく感じますね。
2年ほど前には、親友だった松方弘樹さんが亡くなっている。
松方さんも「男くさい」俳優でした。
だからなのか、二人は気が合う親友だったようですね
ともに、釣りが趣味で、トローリングで巨大マグロや
カジキと格闘しながら釣り上げ、みんなをあっといわせました。
男臭さとは?
二人に共通する「男臭さ」とは どんなものなんでしょう?
私が思うに、
*自分の生き方、信念を持っていて、頑固。
*女性に変に媚びない。
でも 二枚目なので、女性にはとてもモテた。
*世間に対しても 媚びない。
*でも人間にたいする「愛」については、深いものがあった。
「男くさい俳優」はどのように生まれたか?
梅宮さんや松方さんと、いま人気のある「俳優」さんたちとは、
大きく違うように感じます。
スケール感がまるで違う・・・。
このスケール感、「男臭さ」は、映画の世界で
育てられたような気がします。
かつて、映画は娯楽の中心でした。
そして映画界は、まさに「プロ」の世界でした。
映画監督、脚本家、カメラマン、照明屋さん・・。
とても優秀な人材が集まっていたと思います。
「プロ」の職人たちの集団だと思えるほどでした。
俳優も女優も これのような優秀な映画人に
育てられて、素晴らしい俳優・女優になったんだと
思います。
ひとつの作品を作り上げるまで、何ヶ月も
監督も俳優も「家族」のように ひとつになって
丁寧に作り上げていく・・・。
”腰の据わった”大作”をじっくりと・・・。
その”大作”を演じることによって、知らず知らずのうちに
作品の持つ「男気」や「男の色気」が身について
いったのではないか。
そんななかで、「男臭さ」が生まれてきたのでは?
と思います。