先月亡くなったロックミュージシャン・俳優の内田裕也さんのお別れ会が
昨日青山葬儀所で行われたそうですね。
内田さんは、言うまでもなく、先頃亡くなった
樹木希林さんの夫。
今朝の各テレビワイドショーで取り上げていましたね。
そのテレビを見ていて、
「あー、いいなあ」と思ったのは、
マチャアキ(堺正章)さんの お別れのスピーチ。
ボクらが知らなかった事件やエピソードを
ユーモアを交えて披露されて、
さすが長年 歌謡界、テレビ界で鍛えられてきただけあって、
スピーチの構成
間の摂り方、
スピーチのテンポ
がうまい!
って感心しちゃいました。
なんでも30年以上、親しくお付き合いをしてたとのことで
「親友」か「親しい」関係だから許される
言葉がちりばめられていましたね。
初めは ちょっと緊張感を感じさせながら話し始め、
「樹木希林が呼んだんです。いま、会ってるでしょ?」
「私たち後輩にとって、あなたは良き手本でもあり悪しき手本でもあった。
悪しき中に魅力がたくさんつまっていた」
これって、ホンネですよね?
良き手本=とは ずっとロックの精神、気持ちを忘れずに
音楽シーンで貫き通したこと、ですかね?
悪しき手本=いろいろ事件を起こし、世間を騒がせたが
これは 芸人たちの「反面教師」になっていたのでは?
風貌と言動が怖いイメージを増幅させていたようですが、
事件に隠れたところで、マスコミなどに報道されない
男の優しさなどもあったようで、
それをマチャアキは魅力といっているのかなあ。
思わず笑っちゃったのは
マチャアキが
歌手として長生きするコツをきいたところ
「ヒット曲を出さないことだね」
と裕也さんがアドバイスをくれたそうです。
それに対してマチャアキが
「それも貫きましたね」
と付け加えたので
参列者たちも 笑ってましたね。
「向こうでロックンロールやってください。そして、天国へ行ってください。
俺は地獄の方が似合うとか言わずに、天国へ行って、奥様に会って、
今まで埋められなかった時間を埋めてください。裕也さんのことは
一生忘れずに生きていきたいと思います。お疲れ様でした」
と結んだようです。
「お別れ会」は、葬儀・告別式とは違い、
故人のさまざまなエピソードや思い出を披露して、
涙と笑いで楽しく送ってイイと思います。
そういう意味で、マチャアキ(堺正章)さんの
スピーチは素晴らしかったようですね。
著名人の告別式・葬儀や「お別れ会」で真っ先に思い浮かぶのは、
タモリさんが とてもお世話になった赤塚不二夫さんへの
送るスピーチですね。